なぜキーワードから考えるか
キーワードとは、読者が検索窓に打ち込む言葉のことです。記事を書く前にこの言葉を決めておくと、見出しや本文をその言葉に合わせて組み立てられ、検索エンジンにも読者にも「何について書かれた記事か」が伝わりやすくなります。
反対に、キーワードを決めずに書き始めると、自社の紹介や思いついた話題が中心になりがちです。それ自体は悪いことではありませんが、検索から新しい読者に出会うための記事としては弱くなります。書き手が伝えたいことと、読者が知りたいことは、思っている以上にずれやすいものです。
このずれを埋める一番の近道が、書く前に「読者はどんな言葉で検索するか」を具体的に想像することです。頭の中だけで考えず、実際に検索窓へ打ち込んでみると、思いもよらない言い回しに気づくことがあります。
特に、業界の中だけで通じる言葉と、一般の読者が使う言葉のずれには注意が必要です。専門的に正しい表現よりも、読者が実際に検索窓へ打ち込む素朴な言い回しの方が、記事に取り入れる価値は高くなります。専門用語をそのまま使うと読者に伝わりにくくなる問題(内部リンクと用語集でサイトを育てる)は、記事の書き方全体にも関わってきます。
検索意図を見分ける
同じ言葉で検索していても、読者が求めているものは分かれます。この「検索意図」を大きく4つに分けて考えると、書く内容の方向が定まります。
| 意図 | 読者が求めていること | 言い回しの例 |
|---|---|---|
| 情報収集 | 仕組みや方法を知りたい | 〜とは/〜の方法 |
| 比較検討 | 選択肢を比べて決めたい | 〜比較/〜おすすめ |
| 行動直前 | 申し込みや相談をしたい | 〜依頼/〜料金 |
| 指名 | 特定の会社やサービスを探している | 会社名そのもの |
自社のブログで狙いやすいのは、情報収集と比較検討の意図です。行動直前の言葉は競争が激しく、指名の言葉はすでに自社を知っている人向けなので、新規の読者を増やす目的にはあまり向きません。
同じキーワードでも、検索意図に合わない内容を書いてしまうと、読者はすぐに離脱してしまいます。たとえば「〜とは」で検索した読者に、いきなり自社サービスの申し込み案内から始める記事を出しても、求めている答えにたどり着けません。まず意図に合った説明から始め、案内は記事の後半や末尾に置くのが基本です。
1つのキーワードに複数の意図が混ざっていることもあります。その場合は、検索結果に実際にどんなページが並んでいるかを見ると、Googleがそのキーワードをどの意図として扱っているかの手がかりになります。並んでいるページの傾向に沿って書くと、検索結果の中で浮いた記事になりにくくなります。時間をかけて眺める価値のある確認作業です。
ロングテールキーワードを狙う
検索される言葉には、「集客」のような1〜2語の短い言葉と、「整体院 集客 ブログ 始め方」のような3語以上の長い言葉(ロングテールキーワード)があります。短い言葉は検索する人が多い分、上位に出すための競争も激しくなります。
長い言葉は検索する人数こそ少なくても、検索意図がはっきりしているため、1本の記事で的確に答えやすく、比較的競争も緩やかです。読者が実際に困っている場面を思い浮かべ、そのときに打ち込みそうな言葉をそのまま拾うのがコツです。
始めたばかりの段階では、短い言葉で上位に出るのは簡単ではありません。まずはロングテールキーワードで小さな検索から着実に読者を集め、記事の本数が増えるにつれて短い言葉にも挑戦していくという順番が現実的です。
| 短い言葉の例 | ロングテールキーワードの例 |
|---|---|
| 集客 | 整体院 集客 ブログ 始め方 |
| ホームページ | ホームページ ブログ 更新 頻度 |
| リフォーム | リフォーム 見積もり 相場 ポイント |
表のように、短い言葉に読者の状況や悩みを足していくと、自然とロングテールキーワードになります。まずは自社の業種に置き換えて、いくつか書き出してみるところから始めてください。地域名や利用シーンを足す方法もよく使われます。
自分で調べる方法
専用の調査ツールを使わなくても、自分の手で言葉を集める方法があります。
- 検索窓に途中まで入力したときに出る候補(サジェスト)を見る
- 検索結果下部の「他のキーワード」や関連する質問の一覧を見る
- 競合や近い業種のサイトの見出し構成を参考にする
- 顧客や問い合わせでよく聞かれる質問をそのままメモしておく
集めた言葉は、情報収集・比較検討の意図に合うものから優先して記事化していくと、無理なく積み上げられます。1回にすべてを調べきろうとせず、記事を書くたびに少しずつ候補を増やしていく感覚で続けると負担が小さくなります。競合サイトを見るときは、見出しの構成だけでなく、どんな疑問に答えているかという切り口にも注目すると、自社ならではの言葉を見つけやすくなります。
集めた言葉をリストにしておき、すでに書いた記事のキーワードには印を付けておくと、同じ言葉を狙った記事を重複して書いてしまうことも防げます。定期的に見直して、古くなった言葉を外し、新しく気づいた言葉を足していくと、キーワードのリストそのものが育っていきます。
集客ラクダではどうなるか
集客ラクダのキーワード調査(キーワード調査とSEO設計)を有効にすると、カテゴリごとに検索される言葉を機械的に洗い出し、検索ボリュームや競合の強さをもとにスコアを付けて、実際に記事の主軸にするキーワードを自動で選びます。読者が手作業で行う調査の手順を、そのまま自動化した形です。
選ばれたキーワードは記事ごとに1つずつ割り当てられ、すでに使った言葉や直近の記事で扱った話題は避けるように選ばれるため、似た記事ばかりが続くことも防ぎやすくなります。カテゴリごとに「検索される語」を自分で登録しておくこともでき、その場合は登録した語を優先して調査に使います。
検索意図(検索意図とは何か。集客ラクダでの扱い)やロングテールキーワード(ロングテールキーワードとは何か。集客ラクダでの扱い)の考え方そのものは、それぞれの用語集で説明しています。話題選び自体に困っている場合は何を書けばいいか分からない理由と解決方法もあわせてご覧ください。選んだキーワードをどう記事の構成へ落とし込むかは、読まれる記事の構成で詳しく説明しています。
よくある質問
キーワードはどうやって選べばいいですか。
- 読者が検索意図で求めているものを想像し、まずは情報収集や比較検討の意図に合う言葉から選ぶと、記事の内容と検索結果が一致しやすくなります。
ロングテールキーワードとは何ですか。
- 3語以上の組み合わせでできた、検索意図がはっきりした言葉です。検索する人数は少なくても、1本の記事で的確に答えやすく、競争も比較的緩やかです。
検索ボリュームが分からないときはどうすればいいですか。
- 検索窓のサジェストや関連する質問の一覧など、無料で見られる手がかりから言葉を集める方法があります。件数までは分からなくても、読者が使いそうな言い回しの手がかりにはなります。
集客ラクダはキーワードをどう選んでいますか。
- カテゴリごとに検索される言葉を集め、検索ボリュームや競合の強さをスコア化して、記事の主軸となるキーワードを自動で選びます(キーワード調査とSEO設計)。
